29: Cuba

　ということで、図らずも何度も中断しながらとなってしまったが、 2006年4月から5月にかけて行ってきたCuba紀行は今回でようやく終了したいと思う。

　Cubaの音楽文化について興味を惹かれて行ってみたものの、現地で体験したものは予想以上のモノだった。非常に趣深い。どのCuba人も音楽との距離が近い。これはただ単に音楽と野球くらいしか娯楽がないからととらえる事も出来なくもないが、どうであれ音楽が大事なものであると認識していると感じられた事がすばらしかった。

　そしてその他の文化もすばらしい特異なモノであふれているのだが、それらの背景に政治的時代的な 背景が現在にも色濃く存在している事は無視できないものであった。政治の事なんか考えたくないと思っていても考えざるを得ない状況が目の前にあった。それでも人々は明るさと自信にあふれていて、たくましく生きていた。

　こんな特異な国が他にないのかもしれない。いつになるのかわからないが再び訪れたいと思う国だった。

　そんなこんなしている間にFidel Castro議長が病床に倒れた。 これは場合によっては世界情勢的に大きな影響を与える事件ともなりかねない事態ではあるので、 色々と安全をみれば今は行き時ではないのかもしれない。だがしかし、場合によっては 今のCubaとは違うCubaに大きく変わってしまうという可能性もあるんだよなあ。

2007年9月25日初掲載

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