19: Santiago De Cuba #2
貿易風が吹き続けるHavanaとは違い、風がほとんどないSantiago De Cubaは灼熱の太陽に照り付けられてものすごく暑かった。一方通行の細い路地と坂で構成 されているSantiago De Cubaの中心街には、オールドカーが吐き出す規制されていない排気ガスやタイヤのこげた臭いであふれていた。
中心街にあるセスペデス公園(Parque Cespedes)につくと、ギターとマラカスのおっちゃん二人組が歌いながら近づいてきた。これもTrovaなのだろうか。Havanaと比べてのどかな 雰囲気の中おっちゃんの歌声が響き渡った。1曲終わったところで例によってチップをねだってきた。ここで少々のチップを渡したのがいけなかった。それを見ていた別 の老人Cubanoがそのあと延々と我々の後をつけてきて街の説明やらなんやらと何かし ら話しかけてくるようになってしまったのだ。街の中を色々と散策していても延々と付きまとわれてしまう。中心街のど真ん中でお金を渡すという行為はやはり やってはいけなかったのだろう。「こいつらについていけばもしかしたら俺も金を もらえるかもしれない。CUC 1貰っても月収の10%だ。ぼろもうけだ。少々はしたない 行為でも背に腹は代えられん」とか思わせてしまったのかもしれない。面倒を避けるために、そして暑さを避けるために、セスペデス公園前のホテルCasa Grandaのカフェに入って休憩することにした。こういう店だと公園にたむろしてる連中は入ってこれないのだ。
カフェにてモヒート。ラムのカクテル。ハーブの葉っぱが入っている。この街に来た目的はやはり音楽であるので、基本的には夜のライブ演奏が目当てではあ る。なので昼間はあまりやることがなかったりもする。なので何も計画がない。まだ建物内にはさほど入ってはいないが、中心街は既に大体歩いて周ってしまっ た。モヒートでも飲みながらだらだらと次にどこ行って何やるかを考えるのも悪 くはない。東京にいるとこういう時間を作る事自体が難しかったりするもんだな あと漠然と考えたりもする。こういう旅もまんざらでもないもんだ。
2006年8月9日初掲載
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