24: Cubano
一眼レフカメラを持ってHavana市街を歩いているとCubanoにもCubanaにも声をかけられる。いや、カメラを持っていなくても東洋人は確実に声をかけられるのだが、カメラを持っていると撮ってくれと言ってくる。撮った写真を見せてくれとせがむ訳でもない。ただ単に撮ってもらうことが楽しいのかもしれない。中には撮ったら金をせがむ輩もいなくもないが、そういう人は祭礼の際の伝統的な衣装等の特別な格好をしてる人だったりする。
路上古本屋の兄ちゃんに声をかけられ撮ってくれと言われ、しょうがなくカメラを構えると、彼はノリノリでポーズをとり笑顔を作った。
私:「Are you ready?! 3,2,1」 パシャ!
彼:「グラーシア!1 Peso!」
私:「No~!」
こうやって文章にすると伝わりづらいが、この会話はお互い終始笑顔で行われていた。 旅も終盤になり私もそんな冗談に対応できるほど彼らの陽気さに慣れ始めていたのだろう。
人物の写真を撮りたいが、モデルのあてもないし街中でモデルになってくれる人を 探すのも気恥ずかしいと思っている日本人写真家は、Havanaに行ってカメラを持ち歩けば延々と撮影の練習ができるのではなかろうか、、、というくらい延々と撮影のリクエストが入る。南国に住む民族特有の陽気さなのかなんなのか。風景写真としても良い被写体がそこら辺にごろごろある 国でもあるので風景写真も延々撮ったが、それ以上に私は延々とCubaの人々を撮り続けた。CubanoもCubanaも。
2007年1月7日初掲載
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