03: Havana #3
外資系ホテルが並び都会的な新市街 Vedado。
世界遺産となったコロニアルな旧市街 Vieja。その間に位置する庶民の街 Centro Habana。
旧市街ほど観光客も多くなく、新市街ほど洗練されてもいない。活気あふれる生活の雰囲気が広がっている。
知らない都市に行った際にこういう街を徘徊するのは楽しい。そこで生活している人達の空気を感じ取る事ができる。
勿論そういった街には危険なところもある。このCentroもViejaやVedadoに比べ街角に立っている警官の数が少ないようにみえるし、 路上でたむろしてるCubanoがごろごろいたりする。少なくとも日中はいわゆる圧倒的に危険な街ではないように思えたが、 日本のようにいわゆる安全な街というわけではない。
街中を歩いているとかなりの頻度で声をかけられる。
「Cino!(チーノ!)」
どうやら東洋人の区別が付かないらしく「中国人!」と声をかけるようだ。World Baseball Classicsの影響で中国人と日本人と韓国人の区別がなんとなく付くように なった人は、「ハポネ!(Japones = Japaneseの男性名詞)」とか「サヨナーラ!」とか言ってきたりもする。そしてエスパニョールで延々と野球の話をし始めたりする。基本的にしゃべることが好きなのだろう。
声をかけなくても珍しいのかなんなのかこっちをじっと見ていて、 目が合うと微笑みかけてくる人は多い。それはペナンでも同じなので慣れている。日本でそれをやると恐がられる。私の笑顔がそんなに恐いか?大丈夫。何にもしないから。
英語を話せる人は声をかけてきて色々と街の説明をし始めたりする。「フィエスタがあるから一緒に行こう」と誘ってくる人もいる。一概に言い切ることはできないが、そういう感じで声をかけてくる人の大半は おごってもらう事や金銭そのものを目当てとしていたりする。社会主義国であるCubaの方々の収入は仕事の違いに関係なく大体同じで平等になるはずだが、 USD(米ドル)換算すると月に大体 USD 10 位と非常に低い。外国からはるばるやってきた人を面白いところに連れて行ってあげようという気持ちで声をかけている 人もいることにはいるけど、(彼らからみた)お金持ちであるはずの外国人と一緒に楽しんで 軽くおごってもらってちょっと良い思いをしようと思う輩がいても不思議ではないかもしれない。それが行き過ぎて個人的な外貨収入手段にしようとしている輩も存在する。さっきまでフレンドリーに色々話しかけていたやつが「実は離婚をしたばかりで子供3人を養っていかなければ ならないのでUSD 30くれないか?」とか言い出したりするとなんだかイヤにはなる。別にこっちから話しかけて欲しくて話していた訳でもなく、勝手に話しかけてきた輩がそういう事をいう。そんな要求には応えられないし応えたくはない。そんなつもりでこの国に来た訳じゃないんだ。
2006年5月22日初掲載
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