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15: Revolucion #4

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 Havana Vedadoのはずれにおびただしい数の黒い旗が立っているのを発見した。延々と吹く季節風にはためいている黒旗群は独特な雰囲気を放っていてなにやら不吉なものを連想させるものだった。

 どうやらアメリカの利益代表部の建物が何故か存在し得ていて、その建物の電光掲示板に Cuba政府にとっては不利益であるアメリカ側からのCuba国民に向けたメッセージが流されていたことに 怒ったフィデルが「見えなくなるように黒い旗を100本位立ててしまえ!」と言ったことにより、このようなおびただしい黒旗群が出来たという噂を聞いた。人づての噂なので多少脚色されてそうなエピソードだけど、大枠は外れてないのだろう。

 色々な角度から写真を撮る為に歩き回っていて米利益代表部建物に近づこうとしたら、遠くから笛を吹かれて怒られた。その笛の主はアメリカ軍人だったのだろう。旗の真下には誰にも怒られずに近づくことは出来た。

 CubaとUSAは国交を断っている。かつてはCuba国内で米ドルの使用が出来たらしいが、現在は使用できない。国としての貧しさを解消する為の外貨を稼ぐ政策の一つとして観光を挙げ、その際に米ドルの使用も認めざるを得なかった。そして近年になり突如米ドルの使用を禁止した。その意図ははっきりと知ることは難しいのだが、かつての経済的に危機的な状況の際に、仕方なしに期間限定で米ドルの使用を認めたのだったならば、現在はUSAの通貨に頼る必要がなくなるほどの体制が整ったという事なのだろうか。

 フィデル・カストロ政権はどこを見据えているのだろうか。


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2006年7月1日初掲載

タグ:Havana Cuba
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