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16: Revolucion #5

rvl44.JPG Havana市街を歩いていると色々な看板に目が留まる。社会主義国であるCubaでは一般企業が広告を出すことは基本的にはありえない。これらの看板は政府が出しているものなのだ。例えば右の写真にある革命広場傍にあったフィデル・カストロ議長の 顔のアップの看板。「VAMOS BIEN = We go well」。カストロ体制に 任せることで全てが上手く行くのだというメッセージ。「Revolucion」という文字が目立つ看板も多い。カストロの革命がいかに素晴らしかったかを賛美しているものだ。その他には政策のスローガンであったり、現体制に至るまでに重要だった 人物を賛美するものも多かった。

 前回紹介した黒旗の傍にあった看板はもっと過激にエスカレートしていて、アメリカ政府を直接非難するようなものになっていた。

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 ここまで嫌うアメリカに亡命をしようとするCuba人が数多くいることも確かではある。その理由は色々あるのだろうが、つまりは現体制に対しての不満があるという事なのであろう。月に約10ドルの給料で労働している身にとって、何千万ドルという年棒をもらっている 亡命Cuba人の大リーグ選手のニュースなどはかなり刺激的なニュースではある。政府によりニュースソースはある程度コントロールされているが、外国人観光客だったり、アメリカの衛星放送の受信であったり、天気の良い日にはクリアに受信できるフロリダの地上波ラジオ/TVだったり、最近ではインターネットも開通し始めていたりして、既に色々な情報がCuba国内に入り込んでしまっている。

 マレコン通り沿いにあるこの看板の裏に広がる海を北に200km行けば フロリダ半島がある。アメリカ政府の政策としてCubaからの亡命者は他国からの亡命者よりも優遇してアメリカ国民にする制度があるらしい。つまりアメリカ政府としてはそれにより Cubaの国力を弱めさせようということなのであろう。ということで、フロリダのキーウェストの岩にしがみついたらゴール!これで俺は自由だーっ!と 自由の国アメリカに夢を抱いてこの海を何とかして渡ろうとする輩が後を絶たないらしい。

 もちろん現体制に反対する意見だけがあるわけではなく、現体制によって救われている人も数多くいて、現時点でそちらの方が主力である事は事実である。何が良くて何がダメでというのは一概に言えるものではないのだろうけど、表面や裏面など色々な面が垣間見れてしまうのだ。しかもそれぞれの深いところまで簡単に垣間見れてしまうのだ。

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2006年7月2日初掲載


タグ:Cuba Havana
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